2019年 教師学事例研究会のご報告

教育とコミュニケーション力(りょく)

― ゴードン博士の教師学 ―
「つまずきかけている子どもたちの自己肯定感を育てるために」

 2019年8月7日(水)10:30〜16:30、教師学研究会と親業訓練協会共催による第17回教師学事例研究会が、金沢工業大学大学院東京虎ノ門キャンパスで開催された。金沢工業大学からは当研究会のご後援をいただくこと10年目、毎年設備の整った教室を使わせていただいている。

テーマをめぐって

テーマをめぐって(高野利雄実行委員長)

 高野利雄実行委員長から「子どものつまずきと自己肯定感」と題して、自己肯定感を高められるとつまずきに立ち向かう力が出てくるので、現場ではさまざまな支援に取り組んでいる、今回はゴードンメソッドを活用した事例を発表いただく、とのお話があった。

(アンケートから)

最初に高野さんからのお話があったことで、教育という場、現状についての思いを新たにすることができました。

初めに自己肯定感についてお話されていたことが、最後のグループディスカッションにもつながったという感じがあります。

事例発表(1)

ゴードンメソッドで児童の心が豊かになる
〜第三法で絆を作る〜

事例発表(1)(津島奈津子氏)

津島 奈津子氏(公立小学校教諭)

 能動的な聞き方、介入的援助、第三法の実践例など、具体的なやり取りを紹介しながらの発表があった。その後、小グループに分かれて、自己紹介のあと感想や疑問などを出し合い、発表者への質疑応答が活発に行われた。

(アンケートから)

教師として子ども達と本気で向き合い信頼関係を築く学級経営が垣間見える思いでした。

わたしメッセージをどう使うのかを考えさせられました。


事例発表(2)

様々な家庭環境の中、学びを諦めかけた学生達と向き合って
〜専門学校における取り組み〜

事例発表(2)(式場朝夫氏氏)

式場 朝夫氏(専門学校副校長)

 昼食をはさんで午後二人目の事例発表が行われた。 
 ユーモラスな語り口の中に、ゴードンメソッドを駆使しつつ真摯に生徒に向き合う教師の姿勢を2つのケースを通じて紹介した。
 その後午前と同じ小グループで話し合ったが、顔なじみになった分、和気あいあいと率直に疑問や感想が出されていた。

(アンケートから)

スキルや技ではない心と心のコミュニケーションに愛を感じました。

その方を「救う」とかでなく、「伴走」したことが自分も生徒もよい距離をとれたのではないかと思います。

仕事に誇りを持っている人のわたしメッセージをきかせてもらいました。

グループディスカッション

グループディスカッションの様子

 参加者の希望をもとに、校種別に新たなグループ分けがなされた。
 配布された「つまずいている子ども・気になる子ども 対応シート」をもとに、それぞれが抱えている問題を出し合い、テーマを絞って、ゴードンメソッドで何ができるかを話し合った。

(アンケートから)

色々な角度から対応のヒントをいただき、2学期のスタートが楽しみになりました。

色々な方の事例を聞いて、皆さん私と同じように困っていらっしゃるのだと思いました。困っていることを発信し、多くの方にアドバイスをもらおうとすることで、解決へ一歩近づくのだと思いました。

敷居が低く、良い意味でゆるやかなもので安心した。

現場の事例をいろいろ伺うことができ、もっと話をお聞きしたいくらいだった。

自分の抱えている問題について具体的なアドバイスもあり、大変うれしく思いました。

たくさんの提案をもらえたことが財産となりました。

全体シェアリング

 参加者全体が一つの輪になって、挙手をして一日の感想を述べあった。

全体シェアリングの様子

(全体に関する)アンケートから

事例の先生方の努力、実践は、素晴らしいと思いました。頑張ってみようという力、実践していこうとする力をもらいました。

自分自身の自己肯定感を得られました。

プログラム、進行に毎年新しい試みがあって楽しみ。

スキルの詳細より、ゴードンメソッドの基本理念が確認できた点がよかった。

教師学は初めてでしたが、大変勉強になりました。